三井住友銀行は、この金利スワップの取引を現在停止しています。その理由は、三井住友銀行が平成13年度から平成16年度の間に金利スワップの販売行為に違反事項があったためです。
具体的には、三井住友銀行が、事業者が融資面で三井住友銀行に依存していることから、自行が事業者より優先的地位にあることを利用して、金利スワップを購入することが不要だと金利スワップを押付販売した事例があり、これは「優先的地位の濫用」にあたり、独占禁止法違反と判断されました。
また、三井住友銀行が、解約清算金の発生等の金利スワップのリスクを十分に説明せずに金利スワップを販売した事例があり、この場合、「説明義務違反」にあたる可能性があります。
以上のことなどから、金融庁が行政処分を行ったのです。