これは、為替でよく聞くスワップ金利とは別のものです。
では、同じようで違う、この金利スワップとは一体何なのでしょうか?
金利スワップとは、同一通貨(円と円、米ドルと米ドル、など)において、固定金利と変動金利を交換するといった取引です。この金利スワップの取引は、もともと金融機関同士で行われていたのですが、最近では、銀行と企業の間でも行われています。
銀行から変動金利で長期の融資を受けた企業は、固定金利を払い、変動金利を受け取るという金利スワップの契約を結ぶことで、金利を実質的に固定化できる、という利点があるのです。
ただ、金利スワップの契約には多少のリスクも伴います。経済状況が変化し、借入金利が低下しても固定金利分を支払わなければならないので、銀行から変動金利分は支払われません。
つまり、金利スワップは、金利が将来上昇することを狙って契約しなければならない、ということなのです。